中国山脈横断100キロウォーク その3 襲い来る脛の痛み

サンエイト美都を出てからは際立った何かが存在するわけではない山道

一部ホタルのきれいな場所は有りましたが、ホタルがはっきり見えるという事はそれだけ暗いということ。

試しにヘッドライトを消してみたら本当に暗かったです。

ライトが無かったら足元が恐ろしくて歩道では無く車道を歩かないと何かに躓いてこけてしまうかもしれない状況でした。

そんな中、聞こえてくるのはフクロウのような鳴き声と川の音。

たまに聞こえる「ガサガサッ!!」という何かが茂みの中を動く音!?

そして自分の足音と鈴の音。

余りにも寂しかったので音楽でも聞きつつ歩こうかと思いましたが、それはそれで勿体無い気がして自然の静寂を楽しみつつ歩きました。

途中でパトカーとすれ違ったけど、100kmウォークとか以外で夜間にヘッドライトで山の中を歩いていたら職務質問されても仕方ないのかもw

そんな事を思いつつちょっとした集落を歩いている時に何やら明るい看板が!

配布された地図をしっかり見ていたら気がついていたのでしょうが、近づいてみたらポプラの看板が

ウッホ━━━━ヽ(*’∀`*)ノ━━━━イ

ポプラがこんなに嬉しく感じたのは生涯初かも

迷わず駐車場に吸い込まれていくとそこには数人の参加者がいました。

みんな考えることは同じだな

ポプラでは補充用のアクエリアスとアイスを購入

アイスを食べている間に先行してポプラにいた人達は出発したので、こちらもアイスを食べた後にハイドレーションにアクエリアスを追加して再出発

アイスのおかげか人と話をしたおかげかは判りませんが、ちょっとテンションアップ

しかしここまでの疲労の蓄積と先週の練習ウォークで発生したのと同じような症状が発生して右足の脛の痛みが激しくなってきた関係で即ペースダウン。

と、いうかペースが全然安定しません。

そんな中、歩いている最中に点在するバス停。

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雪の降る地域のバス停は作りがしっかりしていてや三方が壁で屋根もしっかりしているし、ベンチシートも横になるのはいい感じに見えてきて、バス停を見かける度に「ここに飛び込んで横になればどれだけ楽か。。。」と思いつつも何とか踏ん張って歩いていました。

※ポプラで先行して行ったうちの一人がバス停の中で寝ていましたがw

そんな事をしていると後続の二人組に追いつかれたので、あえてその人達をペースメーカーにするべくわざと抜いてもらって、ちょと後ろを歩く。

自分がペースメーカーになるのは嫌ですが、他人をペースメーカーにするのは大好きですからね@

サンワードまでは引っ張って貰うつもりで歩いていました。

サンエイト美都を出る時に「次のチェックポイントまで22kmか」と思いつつ出発したのが悪かったのか、その間の道があまりにも寂しかったのが理由かは判りませんが、いつの間にか脳内でサンワードは82km地点と認識されていました。

[SF-710S]で82kmを通過してもそれらしきものは見当たらない。

83kmを過ぎても見当たらない。

そりゃそうですよね、84kmなんですからw

結局84km地点でサンワードに到着

もうすぐ着くと思っていてなかなか付かないのはかなり堪えます。

ポプラで先行していた他の人にも追いつき、ちょっと腰をおろして雑談。

先行していた人達はバス停で寝ていた人を待っているらしく、しばらく出発しそうにないので先に出かけようかと思っていたらバス停で寝ていた人が到着。

どうやらロキソニンの飲み過ぎで睡魔が凄いらしい。

そんな状況を確認しつつ重い腰を上げて残り16kmをやっつけに出発

サンワードで「海沿いの7kmは7kmとは思えないほど長い」と話しをしていたのを思い出しつつ歩いていると、右足の脛の痛みがどんどん激しくなってきた。

それでも騙し騙し「取り敢えず海沿いまでは!!」と思い歩き、実際に海沿いに出てからは1km~2km毎に小休止を挟みつつ、恐ろしくローペースで歩きました。

暗闇の中で聞こえる波の音。。。

確かに長く感じました。

そして本気でリタイアを考えていました。

それでも「一歩ずつでも歩けばゴールに辿り着く」との信念だけで歩みを完全に止めることはしなかったです。

そんな状況で歩きながら、191号線沿いに有るふれあい広場で番号チェックのポイントに到着。

正直こんな所にチェックポイントが有るなんて思っていなかったので「あぁ、、、余りにも不甲斐無い歩き方なので様子を見に来てくれたのか」と思ったほど弱りまくっていました。

実際はただの番号チェックだったんですどね。

※地図をきちんと見ていたら書いてあった

番号のチェックが終わった時点で「もうちょっと行った先に警備員さんが居るのでその人の指示に従ってください」との事。

ちょっと人と話をした時点で体が軽くなったような!?

妙なプライドのような物なんでしょうね。

結局はそのまま歩き続けてガードマンさんの居る所に到着。

ガードマンさんの指示に従い再度上り坂へ( ゚Д゚)ポカーン

しかし上り坂は脛に対する刺激は少ないので取り敢えずガンガン登る。

ふれあい広場を過ぎた辺りから一人追い付いてきていたのは判っていたのですが、その時点では何故か対抗意識が芽生えてきてそのおかげも有って登れたんだろうな。

それでも上りが有れば下り有り。

頭の中では「Mランドさんは山の上に有るのか~」ときっちり逃げをかましつつ歩いていたらハイドレーションが空になった・・・

しかしメインの道から離れた山道でそうそう自動販売機も有るわけがなく、テンションだだ下がり。

それに気がついてからは下り坂がメインだったのでそれに助けられつつもゆっくりと歩きなんとか自動販売機発見。

自動販売機に寄っている間に後続には抜かれましたが、貴重な水分には変えられません。

しかし何故かそこで購入したのはコカコーラ@無印

購入後即半分くらい飲んでしまい、「もう一本買っとこうかな」と思いつつもGPS的には後4km

余計な荷物は増やしたくないという思いからそのまま再出発

そして再出発を決めた後に最初のカーブを曲がるとそこには上り坂がw

残りの距離から行ってゆっくりと歩いても”一時間も有ればゴールできる”と言う思いだけでとぼとぼと歩く。

そして迎える夜明け。

あぁ、、、太陽は良いなぁ・・・

その頃には脛の痛みも(麻痺していたのかもしれませんが)殆ど感じなくなり、前方300m位に人影、そして後方300m位にも人影

ここまで来て抜かれたくないと言う思いで5km/hは切らない程度に頑張っているとMランドらしき建物が見えてきました。

目測約1km

既にゴールした人が駐車場に向かっているのか何人かとスレ違いましたが、駐車場がどのくらい離れているのかは知りませんが、ゴール後にまた歩くというのは凄いですね。

そんな事を思いつつ歩いていたらMランドのゲート前30m位の所で前を歩いていた人に追いついてしまった。

流石にここで抜くほど順位に拘っている訳では無いので、雑談をしつつ一緒にゴールしようと話すと「足がぼろぼろなので先に行って欲しい」との事

それではと先に行ったのですが、さっそうと歩くほどの体力もない&ゲートの撮影をしていたりして結局は余り変わらなかった(^^ゞ

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ゴールゲート

ゴールしたのは05:09

流石にギャラリーが居るわけもなく、スタッフの人達に迎えられてゴール

晴れの国おかやま24時間100キロ歩行に比べたらリタイアの文字が浮かぶ回数がダントツに多かったですが、なんとか完歩できました。

さて、これから15:00まで何をして過ごそうか

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